<ランパーン象保護センターの紹介 〜4分10秒> タイでは、象は国の宝として扱われてきました。 象の一頭一頭には、象使い(マハウト)と呼ばれる世話係がいて、象のパートナーとして何年も、何十年にもわたって日々の世話をします。つまり象使いは、その一生を象の世話に捧げるというわけです。そのため、象と象使いは親友のように、兄弟のように、夫婦のように、強い絆で結ばれます。 象保護センターや象キャンプでは、才能ある象たちが毎日ショーを行い、センターをサポートするための収入を得ています。 ショーでは、象の技、能力を目の当たりにすることができます。 最も驚くべきは、象が絵を描く、ということです。これらの絵は、1枚約500ドル(5万円強)もの値段が付き、世界中で高い評価を得ています。 ところでランパーン象保護センターには、60頭以上の象がいます。それぞれ一日200kg〜300kgもの食料(草など)を食べます。ショーを行わないときは、観光客を森にハイキングに連れて行ったり、ぶらぶらして時間を過ごし、ショーがあってもなくても、食欲は常に衰えません。一日中食べ続けるわけです。食べて、食べて、食べて…。 そして象は、たくさんのフンをします。象のフン(エレファント・ダン)は森に残され、それを象使いたちが集めてまわります。このフンを使って紙を作ることを、ランパーン象保護センターのワンチャイ・アサワビブーンキット氏が思いつきました。 象のフンから作った紙は、マルベリーペーパー(和紙のような手漉きの紙で、繊維が比較的目立つ)のような仕上がりで、原材料は象のフンそのものであるため、非常に環境にやさしいリサイクルペーパーです。 <ワンチャイ氏のコメント 〜4分55秒> ぞうさんのうんち100%の紙は、私のアイディアがきっかけでできたものです。4年間研究しました。 私は本を読むのが好きなんですが、ある時、繊維に関する本を読んでいて、繊維から紙が作られるということを知りました。私は毎日、象がさとうきびや草、竹などを食べるのを見ていて、象のフンにも繊維が含まれているに違いない、と考えたのです。 それからは、どうやったら象のフンから紙を作ることができるかを研究しました。周りからはバカじゃないかと相手にされませんでしたが、私は全く気にしませんでした。 そしてついにやさしい雰囲気を持つ紙を作ることに成功し、特許も取得しました。 <ボランティアのマーティンによるワンチャイ氏の逸話紹介 〜5分20秒> ワンチャイさんが象のフンから紙を作る研究を始めた頃、彼は象のフンを車に積んで家まで運んできたんです。そしてミキサーを使いたい、と奥さんに聞きました。 彼の妻は少し嫌なな顔をして、ワンチャイさんに「2つの選択肢がある」と言いました。 1つは新しいミキサーを買うこと。一度でも象のフンの繊維を細かくすることに使ったミキサーを、料理に使うなんて、嫌だから。そして、象のフンから紙を作るなんて考えることは、もうやめること。 もう1つの選択肢は、真剣に象のフンから紙を作ることに取り組むこと。そして料理用には新しいミキサーを買うこと。 つまり、どっちにしても新しいミキサーを買ってくれなくちゃ嫌…ということでした(笑)。 <マーティンによる製造プロセスの紹介 5分20秒〜> 以降は、実際の製造プロセスを映像でご紹介しています。こちらの【ぞうさんのうんち100%の紙 製造プロセス】ページもご覧ください。 |